Twitter上で面白いやりとりを発見しました。
と言いますか、私が尊敬するアフィリエイター、パシフィカスこと竹内氏が面白いツイートをリツイートし、竹内氏がそのことについてツイートしている。
そんな流れのタイムラインを発見しました・・・という感じの話です。
ツイートの内容は「ユーザーのためのコンテンツ」について触れた内容です。
「ユーザーのためのコンテンツで順位が上がらないのは何でだ!?」的な、そんな内容です。
そんな”ユーザーのためのコンテンツ”議論が上手く成り立っておらず、妙な絡みに見えるタイムラインを見たというのが概略です。
しかし、一つずつ紐解けば、やり取りはままなってなくても、お互いの主張は見えて来ますよね・・・ということが言いたい感じです。
因みにですが、当サイトのコラムでいつも書いている気がしますが、当方の考える”ユーザーのためのコンテンツ”とは、”その物事に精通した人が本気でその物事を書いたコンテンツ”としています。
熱い気持ちや想いが乗っていてセオリーが分かっていながら、また一つ変わった考え方であったり見方であったりを上手く持ち合わせることが出来ているコンテンツと言いますか、兎角、プロという言葉を表現するに相応しいコンテンツと言いますか、そんなことを考えています。
グーグル株式会社のエヴァンジェリストの金谷氏のツイート
いいコンテンツを作る必要はわかったけど上位にいるサイトを抜けない理由を知りたい、とよく聞かれます。1位になることってそんなに重要ですかね。正直、目的と手段が入れ替わっている気がします。2位のままでもLPの改善などで単に1位になることよりも最終的な成果をあげられるのではないかと。
— 金谷 武明 (@jumpingknee) 2017年6月24日
元グーグルのアナリストであり、WEBサイト制作会社の代表・名取氏のツイート
あまりに現場がわかってない酷い上から発言なので敢えてコメント。
— Masayuki Natori 名取将之 (@bitzer_web) 2017年6月24日
LPを改善してもCTRなんてすぐに上がるもんでもないし、ランキングがそれだけサイトオーナーの収益に影響を与えているという事実を、もう少し理解してから発言して欲しい。https://t.co/quLnvWNA74
パシフィカスこと竹内氏のツイート
ほんと1位と2位は全然違う。大きなワードになればなるほど。LP改善とかは全く別の話。
— パシ@竹内潤平 (@pacificus) 2017年6月24日
金谷氏のツイート
さっきの話は2位でいいじゃないですか、と言ってるのではなくて、「より上位に表示させたければユーザーのためにいいコンテンツを作ってください」では納得されなくて、それでも1位になるには?と聞いて来る、というケースについてのコメントですので。140字に収めるの難しい。
— 金谷 武明 (@jumpingknee) 2017年6月24日
竹内氏のツイート
前提として、ユーザーのために良いコンテンツを作っても、それだけでは1位にならない(維持できない)ってのがね・・・Googleの中の人たちも、自分の趣味とかのサイトを作って、それなりのワードで1位になるのかを試したら良いと思う。
— パシ@竹内潤平 (@pacificus) 2017年6月24日
竹内氏のツイート
昔からそうだけど、ユーザーのためのコンテンツ、ユーザーのためのコンテンツといい続けてるブログとかが、主要ワードで全然1位になってないというね。
— パシ@竹内潤平 (@pacificus) 2017年6月24日
竹内氏のツイート
ほんとGoogleの中の人とかSEOコンサルは、「ユーザーのために良いコンテンツを」とか言うけど、そんな簡単な話じゃない。言うは易く行うは難し。それしか言いようがないってのはわかるけど、それで成果を上げることが、どれだけ難しいことなのかを自分のサイトで体験した方が良いと思う。
— パシ@竹内潤平 (@pacificus) 2017年6月24日
基本的には、ユーザーのためのコンテンツをつくればどうとでもなる・・・という程、簡単な話ではありません。
どれだけユーザーのためにコンテンツをつくってもどうにもならないこともあると思います。
この金谷氏が聞かれている質問のケースで言えば、金谷氏がすべき解答のベストプラクティスは「アルゴリズム全てを把握しているわけでなく、貴サイトのことも知らない。なので、適切な解答が出来ない。」というのがベストプラクティスになるのかなと思います。
身も蓋もないけど、間違いないかなと思います。
それを「1位でなくても挽回する手はあると思いますよ。」と言えば、そりゃ話が拗れちゃいますよね・・・という感じです。
アフィリエイターや制作会社の社長様がおっしゃられるようにビックキーワードで1位になれたら全然話が変わることを理解して言って欲しい・・・という話の展開も、いきなり話が突飛になってるのかなと思います。
Googleの関係者が毎日検索のことばかり考えてるとは言え、中小企業の現場を知って検索のことばかりを考えてるわけではないでしょうし、ランキングが収益に影響しているかどうかは金谷氏に関係のあることではありません。
兎角、話がどちらも振り切れすぎてる感があることは間違いない気がしています。
金谷氏のおっしゃるようなケースも、当方は実際にはあると感じています。
3位でも数日に一度はそのキーワードのことについてのお問い合わせが来たりしますし、その時々の流行りやフォーカスされてることによってコンバージョン率は変わりますが、毎日的確な情報配信をすればある程度の改善ができることは間違いありません。
ただこれは広告媒体の運営なのか、BtoBのコーポレートサイトなのか、オウンドメディアなのか、などなど、立場によって変わります。
アフィリエイトサイトの場合、クリックされてナンボかもしれませんが、BtoBのコーポレートサイトでは話が全く異なります。
BtoBのコーポレートサイトがアフィリエイトサイトのように毎日クリックされ、毎日溢れるようなコンバージョンが生まれればいいですけどね、それはそれで色々な問題が生じます。
そして、得てして、その時々のそれぞれのボリュームとあり方は適正な状態になっていることが多いと感じています。
なので、察するに、それぞれのツイートはどれも間違いではないと思いますが、それぞれ立ち位置や担当分野の異なる者同士が主張しあっていて、上手く噛み合ってないという感じがするのかなと思います。
WEBサイト運営に関わられている方は、みな一様にこのように思っていることかもしれません。
ビックキーワードで1位を取って、収益が生まれて、雇用を拡大してサービスを拡大して、もっと収益をあげて・・・というような感じかなと思います。
でも、ビックキーワードで1位を取るコンテンツならば、物凄いコンテンツでなければいけません。
それだけコンテンツに情熱を注ぎ続けられるのでしょうか?
それとも、1位に表示さえすればコンテンツの内容は問いませんでしょうか?
それとも、新たなビックキーワードを作ることも視野に入れると更に面白いかもしれません。
なんでも完璧を目指すのもイイですが、その時々のあり方やクオリティについて常に前進しながら取り組むのが現実的かなと思います。
1位以外の価値の有無はそれぞれの方々が決めればイイと思いますが、1位に相応しくないコンテンツと言われないように、常にプロダクトや物事に関する勉強はしておきたいところですよね。
例え、今は力足らずであったとしても、鍛えに鍛えて磨き上げることで1位になることが出来る時があるかもしれません。
そうやって一歩ずつ前に進むのが現実的なのかなと思います。
ここのところ、検索エンジンに関することに関わるこの業界では「ユーザーファースト」が叫ばれています。
叫ばれていますが、実際のところは「ユーザーファースト」でなくても検索順位を上げることが出来るキーワードもあるのかなと思います。
ただ、徐々にそれも厳しくなって来ていると思います。
適当なコンテンツしかないサイトは所詮その程度的な、そんな展開になることも珍しくありません。
私が目にしたタイムラインは、それらを象徴するようなタイムラインでして、みなさま、何かしらを感じるようなタイムラインだったのではないでしょうか。
若干、天邪鬼っぽい感じの記事になってしまった感がありますが、まぁそれも仕方ないのかなと思っています。
多分、みなさん、それぞれの体験があってのことだと思うので、どの発言も間違いではない気がします。
でも、全員が同じ体験をしているわけではないので当人以外の人にとっては間違いなのかもしれません。
もう、そうなると何がどうなのかは誰にも分かりません。
何が正解か不正解かは分かりませんが、兎角、最高のサイト作りとサイト運営をしたいモノですね!
そんなことを思う毎日です。
執筆 : 清水 隼斗